大人になるにつれて、気になる毛髪。
前回はこの男性型脱毛の、お医者さんが使う「ガイドライン」を読み、
3種類のお薬が有効なんだ、ということがわかった。
男性ホルモンのテストステロンが変わってしまうことで、
脱毛につながりやすい物質が出来る、それを止めるのが、
「フィナステリド(商品名:プロぺシア)」であり、
「デュタステリド(商品名:ザガーロ)」である
塗ることで有名な「ミノキシジル(商品名:リアップやメディカルミノキ)」はそれとは
別の作用で発毛を促すらしい
プロペシアは日本人男性の治験で頭頂部ハゲに有効だったそうで、
1㎎/日なら年数を重ねるごとに有効性があがり、
5年継続ならなんと、ほぼ100%有効だったそうです!
これはすごい朗報かも知れません。ただ、5年かあ…
ただ、お薬を止めたら効果はストップするので、
もうこの年齢ならハゲてもいいや、となれば中止すればいいとも言える。
一方、そのデメリットは、性機能低下がある説と、ない説とがあるみたい。
また、前立腺がんのマーカーが見かけより低く出るから、
がん検診の時には申告しておいた方がよい、ということだ。
さらに、妊婦には胎児の男の子に影響があるので使ってはいけないらしい。
もう1つのザガーロも概ね同じだけど、酵素をより広く止めることが出来るそうで、
ザガーロ0.5㎎とプロペシア1㎎を比較したところ、
ザガーロの方が有効としている報告もあるそうだ。
ただし、性機能低下に関して日本の治験で10%前後で見られるようで、
このあたりは一長一短かも知れない。
前立腺がんマーカーと妊婦についても同様だ。
そして、継続がポイントとなる両者のお薬で、最大の問題点は
どちらも保険適用ではないことで、全額自費になること。
しかも医療費控除としても通常は認められないということで、金額が直接問題となる。
Googleで「フィナステリド 費用」で検索すると、安い物で月3000円~5000円程度
同じく「デュタステリド 費用」で検索すると、月9000円程度になるようだ。
継続内服が必要になるので、年4万弱~10万程度の出費ということになる。
んでも、よくわからないシャンプーリンスで月7000円くらい出すよりはよいかも。
一方で、ミノキシジル(リアップ)は頭に塗る薬だから、
副作用は少ないように思われる。
しかし、皮膚の荒れでかゆくなったりすることはあるそうなので、
そのあたりは注意が必要そうだ。
あくまで外用(塗る)だけが、「強く勧める」に相当する。
ミノキシジル内服については利益と危険性が十分に立証されていないため、
行わないよう強く勧められる、と2017年ガイドラインには記載されている。
ミノキシジルを使うことで、1㎝2あたりの新しい毛髪が、
6か月後には3~5倍になると報告されている。
そして、男性ではミノキシジルの濃度が高いほど、
つまり、2%より5%の方が毛髪の増える倍率が高くなるという。
女性では濃度によってそこまでの違いはなかったようだ。
もちろん、かゆみなどの皮膚副作用も濃い方が多いみたいで、
男性には5%、女性には1%ミノキシジルが強く勧められる、とまとめている。
さて、ミノキシジル外用は、病院でなくても購入することが出来て、
スカルプD「メディカルミノキ5」は5%製剤で1本7000円前後から買える。
【第1類医薬品】スカルプD メディカルミノキ5(3本セット)[発毛剤 発毛 抜け毛 薄毛 脱毛 ミノキシジル スカルプd スカルプD 養毛剤 発毛 脱毛症 aga 発毛促進 育毛剤 男性用 養毛 薄毛 抜け毛予防 薄毛対策 男性 頭皮 メンズ 育毛剤 ランキング おうち時間]
「リアップx5」も5%製剤でやはり同じくらいの値段だ。
【第1類医薬品】リアップX5(60ml*2コセット)【リアップ】
一方で、普通の「リアップ」は1%製剤で少しお手軽な値段にはなる。
【第1類医薬品】リアップ【60mL】(大正製薬)【育毛養毛剤】
ただ、いずれも、1日2回の塗布が必要で、
そのペースで塗っておよそ1か月分の分量がその値段ということになる。
そんなわけで、気軽に出来る外用薬とはいっても、
値段的にはプロペシアやザガーロ内服とさほど変わらないか、
やはり、継続ということを考えるとそれなりに高くなってしまう。
また、1日2回とはいっても、夜は塗れるとしても朝は飛んじゃいがちなのが
忙しい大人たちの実情だろう。
そうすると費用対効果としては、
確実に内服出来るなら案外上記の内服の方がよいかも知れない。
もっと気軽にできて、安くすむものはないだろうかね?