おとななバンド、スターダスト・レビューをレビューする。
90年代前半の勢いのある時代を振り返ってみます。
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L1 FACE TO FACE おすすめ度 ★★★★★
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1992年1月に「追憶」をシングルカットし、
さあ次のアルバムは? の時期に
1992年10月颯爽とリリースされた
スタレビ初のライブアルバム。
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なんだライブアルバムか、と侮るなかれ、
なんとここまでのアルバム未収録曲が
盛りだくさんなのだ。
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1曲目の「Baby Swing」「Danger Lady」に始まり、
「Farewell Night」「My Funky Valentine」と前半4曲が
それに該当する。
さらに「Smiling Face」
「GET CRAZY -PANIC IN THE ATTIC-」と
なんと14曲中6曲が
これまでのオリジナルアルバム未収録なのだ。
(ちなみに一部は後に別のライブアルバムに収録される)
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なので、スタレビの曲をよく知ってる人でも、
あまり曲を知らずにスタレビのライブに行くと
こんな感じ? という感触がわかる。
4曲目「My Funky Valentine」前の
熱い熱い語りももはや芸術。
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と思ってたら、そこから続いて「追憶」ですよ。
そこらへんからいよいよ定番曲が並びます!
「夢伝説」もあります!
アカペラコーラスワークが光る2曲や
前述の未収録曲を挟んで
最後は「Going Back to 1981」
「トワイライトアヴェニュー」で締める。
あー、いいライブだった! と堪能できる
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次のアルバムに比べると
「メジャー・ライブ・アルバム」という感じでしょうか?
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L2 SECRET FACE おすすめ度 ★★★★☆
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1992年11月に2ヶ月連続で発売されたライブアルバム。
FACE TO FACEに比べると、
定番曲はなく、かなりマニアックな選曲。
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「この曲だ~」から始まる、
アルバムに入っていない2ndシングル
「銀座ネオンパラダイス」で幕開け。
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FACE TO FACEが「メジャー・ライブ・アルバム」なら
こちらは「マイナー・ライブ・アルバム」。
「秘密の顔」なんだから、
そういう意図ではないかと思われる。
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FACE TO FACE同様にやはり
未収録曲がたくさん入っている。
「天使の誘惑」「恋はTight Rope」
「ケンとメリー ~愛と風のように」
「想い出は上海」「恋はバレーボール」と
5曲はこれまで全く未収録曲だし、
シングルのカップリングだった
「若い二人は恋人同士」
「FARAWAY」「Back Street」 の3曲も
アルバムとしては初めて収録される。
というわけで全11曲中合計9曲
(「若い二人は恋人同士」の別バージョン含む)が
ファンでも珍しく感じる曲達になる。
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そんな中で光っているのは残る2曲のうち
「銀座ネオンパラダイス」を除く1曲、
アルバム「VOICE」から三谷氏の「After-Glow」だ。
ライブだからこそのねっとり、
しっとりと歌い上げる様は圧巻。
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続く「ケンとメリー ~愛と風のように」の前の
チューニングの下りで笑わせておいて、
スタレビならではの壮大なコーラスワークを聞かせる。
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ここを山場に最後3曲はやっぱりマニアック曲で締める。
やはり「秘密の顔」、なかなか憎い選曲でした。
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10 SOLA おすすめ度 ★★★★☆
(三谷作曲・カップリング)
②永遠の誓い -Eternity-☆
(三谷作曲・爽快曲)
③狙われた夜
④月影のスローダンス
(三谷作曲)
⑤今夜もハートエイク
(三谷Vo・作曲)
⑥Be Your No.1
(三谷作曲)
⑦It's A Party!☆
(三谷作曲・ロケンロール)
⑧One More Time☆
(三谷作曲・シングル)
⑨Down The Road
⑩Sing A Song For You
(三谷作曲)
☆は「敢えて3曲挙げるなら」選曲
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1992年に2か月連続でのライブアルバムリリースから、
先行シングル「もう一度抱きしめて」を引っ提げて
1993年3月にオリジナルアルバムとして
1年4ヶ月ぶりにリリースされた。
なお、さらに「木蓮の涙」が
同7月にシングルカットされる。
(シングル2曲のカップリングは
「と・つ・ぜ・ん Fall In Love」
「Endless Dream」のライブバージョン)
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1曲目に配置された「木蓮の涙」が
いきなり印象に残る。
ライブで絶賛されて
シングルカットとなったエピソードを
持つらしい哀愁漂う楽曲。
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いきなりエース格の登場で
アルバムのクオリティの高さを感じさせる。
「一人で」的な意味になるので、
「孤独」をテーマにした感じの幕開けだ。
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疾走感のあるスタレビらしい「Lovers In The Sky」、
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夏らしい爽快感のある「翼にのせて」、
「午後のロマンス」はフックの効いたメロディでいずれも
「スタレビを聞いている」感が満載だ。
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「Rock'n Roll Blues」もまた
「らしい」ロックナンバー。
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先行シングル「もう一度抱きしめて」を挟む
「少年」「想い出にたりない」も
それぞれソウルフルなギターサウンドを利かせたり、
包容力のあるコーラスワークが印象的なミディアムポップだ。
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三谷氏ボーカルの全編英語詞の
「Dreamin Again」を経て
「Simple Song」はラストを飾るにふさわしい
徐々に壮大になるコーラスと
さりげなく裏拍を辿るシンセの響きが印象的だ。
この曲に敢えてsimple songという
タイトルなのがにくい。そら、そうよ。
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オススメ楽曲を敢えて3曲挙げるなら…
(敢えてシングル外してみました)02 Lovers In The Sky
10 Simple Song
03 翼にのせて
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スタレビ全アルバムレビュー
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スタレビ 隠れた名曲探求シリーズ
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