おとなの自由研究

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KAN を集める ⑥ ~ MAN

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おとなな男性ソロアーティスト、KAN。

1990年代中盤から後半にかけて、

秀作アルバムを黙々とリリース。

そんな時代のアルバムを1つずつ振り返ってみよう。

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10 MAN おすすめ度 ★★★★★

1996年5月に同名シングルと同時リリース。

記念すべき10作目にして、

前作からの流れでとうとうジャケットから本人が姿を消した作品。

ただ、内容はふっきれた感じでかなりの傑作になっている。

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冒頭の「涙の夕焼け」は後にシングルカット(カップリングは「Parmanent Dragon」)。

ギターを効かせた、8ビートのお手本のような楽曲ながら、

全体でなんだか物悲しい雰囲気に包まれる。

個人的にはAメロの出だしの「わで」の部分が割とツボだ。

続く「8 days a week」はビートルズの同名タイトルの曲はあるが

曲想は全然異なり、スティーヴィーの雰囲気にも感じる。

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タイトル曲「MAN」は精魂込めて作られた感がある力作。

前半のメロと全く異なるサビ、

サビが2コーラス目から急展開してどんどん転調する様は

「まゆみ」の展開だが、この曲はその転調を戻さず、

そのまま行ききる。

ミスチルの「終わりなき旅」あたりにも影響を与えたと見られる。

終わりなき旅

終わりなき旅

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次の「夏は二の腕発情期」はリラックスした

たぶん2曲目の性欲ソング。

サビもAメロもコミカルで楽しい。

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「今度君に会ったら」は力感はとれていながら、

前半で渋い臨時記号をフックで入れ、

サビはKAN得意の転調の繰り返し、

2コーラス目のサビから急展開を見せて、

上に転調したまま最初のメロディに戻るが、

それが最初の落ち着いた雰囲気ではなく、

まるでそれが本当のサビだったかのような構成になっている。

最後も仰々しくなく終わるのもよい、

間違いなく名曲に入るだろう楽曲。

テレビでaikoが披露したバージョンもよかったし、

後に弾き語りばったりで披露するバージョンも前奏がいい。

今度君に会ったら

今度君に会ったら

  • KAN
  • J-Pop
  • ¥204
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「DISCO 80's」はディスコもの第4弾。

80年代の、おとなに理解しやすいサウンド

ノリやすい体が動きそうな佳曲。

続く「ひざまくら」はブラスセクションのアレンジが秀逸。

最後の女性のため息のような音はブラスなのか、

谷村有美の声のようにも感じたが、どうか。

愛は元気です。

愛は元気です。

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「Autumn Song」はこれも「秋多摩」に続く

16分ピアノロックシリーズ第3弾。

(ちなみに第1弾は「セルロイドシティも日が暮れて」)

セルロイドシティも日が暮れて

セルロイドシティも日が暮れて

  • KAN
  • ポップ
  • ¥255

Aメロの出だしのたった2音で、

秋にぴったりな切ない曲調になる。

歌詞も「秋多摩」と同じ状況の男の未練版というところ。

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「Mr. Moonlight」はAORな雰囲気なモダンジャズの雰囲気で

KANのこれまでからすると新ジャンルのようで

「NO-NO-YESMAN」の頃に回帰したとも言える。

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最後の「指輪」はFM802のラジオ企画『ポップザミュージック』のコーナーで、

槇原敬之と隔週で曲を作り足していく企画があり、

その5曲目『ブラリ・ボリヤ 邦題:帰らないで』のイントロ(もちろんKAN作曲部分)を思わせる出だし。

ラジオで埋もれるにはもったいないイントロだったので、

こういう形にしてくれてよかった。

ちなみに「指輪」と「指環」の

微妙なニュアンスの違い、知ってました?

gimon-sukkiri.jp

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全10曲、相変わらずの多彩なジャンルで

今も色褪せず、飽きさせない名作アルバムだ。

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★おすすめ楽曲を敢えて3曲挙げるなら...

05 今度君に会ったら

08 Autumn Song

10 指輪

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