おとなな男性ソロアーティスト、KAN。
フランス帰りからいよいよ弾き語りに磨きがかかってくる
2000年代後半にかけての
作品を振り返ってみよう。
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B3 IDEAS おすすめ度 ★★★★★
2007年になってひょいと出されたKANの3作目のベスト版。
デビュー20周年で3作目というのは、
ベスト盤の頻度が少なく思えるが、
全部のアルバムがその時のベスト盤だ、
と言われても納得のオリジナルアルバムの質だから、
ベストアルバムはこんな頻度でもよいのだろう。
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選曲は「めずらしい人生」とほとんど被らず、
「愛は勝つ」だけが完全被りで、
「言えずのI LOVE YOU」は
シングルカットされたストリングスたっぷりアレンジなので
バージョン違いとなる。
そして「めずらしい人生」に入れなかった「プロポーズ」が
新録で入ってるのもよい。
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そうそうピアノ弾き語りの楽譜なんかもあるし。
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H1 LIVE 弾き語りばったり #7 〜ウルトラタブン〜 全会場から全曲収録 おすすめ度 ★★★★★
フランスから帰国後、精力的にバンドライブの傍ら、
弾き語り1本のライブを全国で行っていたが、
そのライブアルバムを2008年11月に発売。
弾き語りライブの雰囲気が味わえるのはもちろん、
CDバージョンとは異なる弾き語りバージョンで
いろんな曲が楽しめ、選曲的にもベスト盤のように充実している。
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会場の笑い声から収録され、暖かい雰囲気が伝わるイントロ。
通常のアルバムでは最終曲となる「君を待つ」から始まり、
弾き語りアルバムであることを印象付ける。
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限定版しか収録のなかった「何の変哲もない Love Song」が入り、
「まゆみ」を挟んで「永遠」「プロポーズ」と
ファン人気の高い曲が怒涛の攻撃。
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ビリー・ジョエルの「ALLENTOWN」を意識して製作された
「REGRETS」は敢えて連続で収録。
その後も「世界でいちばん好きな人」、
「Songwriter」「Day By Day」「50年後も」と
堪らない選曲で続く。
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最大の見せ場は「今度君に会ったら」。
オリジナルでも十分弾き語り向きだが、
イントロのフレーズが秀逸で、
純愛系韓国ドラマ主題歌のような
透明感のある旋律を奏でる。
後半のピアノの低音を活かした
重厚感溢れるアレンジも素敵だ。
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最後は「今年もこうして二人でクリスマスを祝う」で締める。
ああ、弾き語りっていいな、と思えること請け合いの
半分ベスト盤ではないか、という選曲。
非常におすすめです。
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こちらも楽譜が売ってるなんてすごいでしょう?
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