ソロ作品を追っていくに従い、
ついにチャゲアスとしての同時期の活動がなくなった
そんな頃のアルバムに入っていく。
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C3 12 おすすめ度 ★★★★☆
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2010年発売のタイトル通り、
チャゲアス時代の名曲も含めてセルフカバーしたアルバム。
選曲も黄金時代の楽曲「LOVE SONG」
「WALK」を中心にメジャーな曲を多く選曲。
「PRIDE」は前半でキーを下げたと思わせといて
後半に一気に戻してくるなど、
全楽曲ともに斬新なアレンジで聴かせる。
「お・や・す・み」などは現代風アレンジになり、
曲のよさが一層引き立てられた。
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C4 君の知らない君の歌 おすすめ度 ★★★★☆
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やはり2010年発売のチャゲアス時代も含めた
セルフカバーアルバム。
「君の好きだった歌」がフルコーラスになっているのがうれしい。
前作よりは少しマイナーな楽曲を中心に選曲。
これにより改めて曲のよさを再認識した曲もある。
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C5 「僕にできること」いま歌うシリーズ おすすめ度 ★★★☆☆
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2012-13年にかけてコンサート会場
ならびに遅れて一般発売されたカバーアルバム。
昭和の名曲をカバーするが、
オリジナル作品は収録されていない。
往年の名曲をASKAのボーカルでこそ聴きたい、
そんなファンにはおすすめだ。
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07 SCRAMBLE おすすめ度 ★★★★★
☆は敢えて3曲選ぶならセレクト
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シングルとしては2008年に「UNI-VERSE」、
(カップリングは過去曲のライブバージョン)
2009年に「あなたが泣くことはない」、
(カップリングは「L&R」)
を発表したのち、さらに2012年の
配信シングル「歌の中には不自由がない」を引っ提げて
同年10月発売の7枚目のアルバム。
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冒頭からスケール感のあるメロディが格好いい
シングル「UNI-VERSE」で幕開けだ。
前作でバラードのASKAが戻ってきた感じであったが
ポップなASKAも戻ってきた。
アレンジも様々な展開を見せ楽しい。
アニメーションのMVも話題になった。
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続く「いろんな人が歌ってきたように」は
イントロ、Aメロ、展開部、サビメロと文句つけようがない佳曲。
メロディ上で随所に見せる音階ジャンプがいい塩梅だ。
このあたりからASKAも
「歌」をテーマにした楽曲が増えてくる。
こちらは公式チャンネルの神がかっているライブ映像
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特徴的な歌い出しの「朝をありがとう」。
ポップな世界が広がるサビのメロディが気持ちいい。
本作は楽曲クオリティの平均値がすごく高いと感じさせる。
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またまたポップなエンドレスメロディな「L&R」は
なんだかチャゲアスのことを歌ってるような気もする歌詞だ。
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癒しメロディの「どんなことがあっても」も
優しさが滲んでくるような声色で
曲想とマッチングさせており、
宝の小箱を見せてもらったような感覚になる。
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タイトル曲「SCRAMBLE」は80年代歌謡の雰囲気。
当然同じ時代を生きてきたので
それが自然であり、懐かしさと新しさが共存する。
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ソウルがこもる「歌の中には不自由がない」も
いわゆるコブシのある歌で、
精神的に同じ時代の路線を並べている。
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「あなたが泣くことはない」では
語りかけるような出だしから、
グルーヴ感の強いサビへの展開が鮮やかだ。
MVでは俳優のような迫真の演技のASKAが見られる。
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鮮やかな絵巻物を描写したような
「水ゆるく流れ」では
半音階を意識した美しい旋律を聴かせる。
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アルバムはバラードと言うより
ミディアムテンポで包み込むような
包容力あるメロディの「僕の来た道」で幕を閉じる。
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一時のロック路線よりもとのASKAに
戻ってきた感じがありポップ度が高い
佳作アルバムと言える。
是非手元に置いておきたい作品だ。
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おすすめ楽曲を敢えて3曲挙げるなら...
02 いろんな人が歌ってきたように
01 UNI-VERSE
09 水ゆるく流れ
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