おとなの青春のバンド、L⇔R。
振り返ってみたい。
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01 First おすすめ度 ★★★★★
②Rock'n Roll(シングル)
③Round Wound☆
④Love Love☆
⑤Mad Man Across The Water
⑥Easy Romances
⑦Morning Sun☆
⑧Wondering(シングル)
⑨FAR EAST NETWORK
⑩Really I Wanna Know
⑪Rock'n Roll (reprise)
☆は「敢えて3曲挙げるなら」選曲
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L⇔Rが「doubt」リリース後、
惜しまれつつも活動休止を発表したその後、
1998年6月にシングル「WONDERING」でソロデビュー、
(c/wは「stage fright」でカップリングらしいスパイシーな曲だ)
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2ヶ月後にはシングル「Rock'n roll」を先行シングルとして、
(c/wは洋楽カバーソング3曲)
同年9月にリリースした1作目。
2017年にこれらのカップリングに未公開音源も
ボーナストラックとして含めた再発盤が出ている。
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ソロとしての1曲目は混沌としたバラード「Oh Why」で始まる。
独特の感性で築かれた、またしても独特のコードで進行し、
不思議な世界に引き込まれ、
思わずこちらもOh Why? だ。
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そしてシングル「Rock'n Roll」は、
L⇔R時代の「アイネ・クライネ・ナハト・ミュージック」をさらに昇華させたような
4分の3拍子のような8分の6拍子曲。
いわゆるロックンロールを想定して聴くと面食らう
スピード感に溢れた複雑ナイスな楽曲だ。
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一息つかせる曲間もほとんどなく、
これこそロックンロールな雰囲気のAメロの「Round Wound」が続く。
サイケな展開の前半部が
サビでは恐ろしくポップな曲に早変わり。
黒沢健一の七変化極まれり、といったところだ。
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さらに間なく星が煌めくように「Love Love」に入る。
この楽曲は爽快なメロディでとてもキャッチーでありながら、
サビに入るフックのフィルインと、
締めのメロディの臨時記号もカッコいい、
私のお気に入りの楽曲だ。
ここまでの4曲を、まずは「欲張りセット」としてお楽しみいただきたい。
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エルトン・ジョンの名盤と同名タイトルの「Mad Man Across The Water」は
箸休めな雰囲気のほっこりミドルバラード。
そうそう、これも黒沢健一の魅力ですね。
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そしてポップな8ビートの「Easy Romances」は全編英語詞。
知らない人に「たまには洋楽聴けば?」って聴かせても、
なんら遜色ない楽曲構成だ。
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「Morning Sun」は一転、アコギフィーチャーの
じっくり詞を聴かせるようなバラード。
こんな世界観の楽曲が素敵だなあ、と思える人は
たぶん現実に多少の不満はありながらも、
本当は幸せな人なんだろう、と思えるおとなの価値観。
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シングル曲「Wondering」は
すごくキャッチーでありながら、
ラストも含めて臨時記号フックがたくさん。
これをなんなく歌いこなすから、
耳馴染みがとてもよい。
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バンドサウンド全開の「FAR EAST NETWORK」は
ライブで映えそうなカッコよさ。
メッセージ色の強いサビのフレーズも頭に残りやすい。
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拍子が不思議な雰囲気で進行する「Really I Wanna Know」で、
本編は流れるように最後を迎える。
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そして最後は「Rock'n Roll」をもう一度聴かせ、
ソロアルバムは華々しく終える秀作の一作目だ。
L⇔Rしか聴いてなかったファンには是非改めて聞いてほしい。
きっとお気に入りの楽曲に出会えるはずだ。
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おすすめ楽曲を敢えて3曲挙げるなら...
(敢えてシングル省きます)
04 Love Love
03 Round Wound
07 Morning Sun
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バックナンバーはこちらの予定
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