おとななボーカリスト、佐藤竹善。
昭和の時代から令和に繋がる音楽を紡いできた
佐藤竹善率いるSING LIKE TALKING。
2025年6月にギターの西村智彦氏が亡くなってしまいました。
そんなSING LIKE TALKINGの作品を振り返ってみよう。
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01 TRY AND TRY AGAIN おすすめ度 ★★★★☆
02 Dancin' With Your Lies☆(シングル)
03 君がいなければ
04 PLANTED PLANNER
05 Dancin' With Your Lies
(I'm Hot Version)
06 Fair 〜Just The Of Us〜
07 Evening In Byzantium
08 11月の記憶 〜Raining Blues〜☆
(カップリング)
09 What Time Is It Now?
10 眠りに就くまで
☆は「敢えて3曲挙げるなら」選曲
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チャゲアスやKAN、辛島美登里、谷村有美の九州、スタレビやエルアールの関東と対照的に
青森からやってきた音楽界の革命的存在で、
世の中の流行筋のJ-POP音楽と一線を画す楽曲を届けてきた。
少し大人びた趣味でいたかった小中学生当時の自分に刺さっていた。
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個人的には1998年に宇多田ヒカルが世の中に出てきたとき、
周囲が「これまでの日本の音楽と違うよね〜」と言っていた中、
「いやいや、これまでもいたんだよ」と心の中で思っていた。
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さて、1988年(昭和63年)9月にシングル、カップリングともに
「Dancin' With Your Lies」でデビューの後、
1988年11月発売のデビューアルバム。
1989年1月には「TRY AND TRY AGAIN」を
シングル・カットする。
(カップリングは11月の記憶)
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冒頭曲「TRY AND TRY AGAIN」はミドルテンポで始まる。
キャッチーさとAOR加減が融合した佳曲。
抜群のボーカルの張りと音程とフェイク具合も相まって、
耳心地の良い仕上がりになったアルバムタイトル曲だ。
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2曲目は先行シングル「Dancin' With Your Lies」。
より一層ダンスファンクナンバーとして尖った印象となる。
締めに入る前のわずかなフレーズが
キャッチーで印象に残りやすい。
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ここからアルバム曲が続く。
「君がいなければ」は邦題ながらも
より洋楽らしいアプローチで魅せる。
サビの展開なんかは当時の邦楽では珍しいアプローチ。
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「PLANTED PLANNER」も似た路線で
サビ部分のメロディは意外な入り。
サビの入り口に随行するようなホイッスル音がよい。
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恐ろしいほどファンキーな「Dancin' With Your Lies」の
バージョン違いを経てアルバムは後半に入る。
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ミディアムポップな「Fair 〜Just The Of Us〜」は
Bメロのファルセット展開部が
佐藤竹善のボーカルの醍醐味だ。
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同じくBメロのファルセット部が印象的な
「Evening In Byzantium」では、
コーラスのフレーズがキャッチーだ。
とにかく中坊の頃これを手本に
ファルセットボイスを練習しまくった記憶。
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しっとりバラード「11月の記憶 〜Raining Blues〜」でも
サビ部分のファルセットが健在。
だが、Aメロの展開部で力強く昇華するところが味噌だ。
ここから力技でサビに持っていく所で
佐藤竹善のボーカリストとしての才能を
感じずには居られない。
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徳永英明の「レイニーブルー」、
淡谷のり子「雨のブルース」と並んで、
日本三大「レイニーブルー」に入るだろう。
特に大サビ後の様々なフェイクは最強。
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80年代洋楽らしいテンションの「What Time Is It Now?」で
軽快にアルバム終盤を格好良く彩る。
最後の日本語コーラスが意外性があって驚く。
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最終曲らしいタイトル「眠りに就くまで」。
イントロのピアノだけで名曲感が強い。
いわゆるサビに向かって盛り上げるというより、
終始同じテンションで進行する。
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当時の日本の音楽シーンの中でも
洋楽感をこれほど感じさせたアーティストは少ない。
バンドとしての実力をいかんなく発揮した
ファーストアルバムと言えるだろう。
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おすすめ楽曲を敢えて3曲挙げるなら...
08 11月の記憶
01 TRY AND TRY AGAIN
02 Dancin' With Your Lies
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