おとなな音楽を紡ぐバンド、SING LIKE TALKING。
昭和デビューのバンドは平成に入り、徐々に頭角を表す。
そんな時代の作品を振り返ってみよう。
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02 CITY ON MY MIND おすすめ度 ★★★★★
2 Lovers
3 Go Along
4 On The Crazy Street
5 長い道距の果てに☆
6 Don't Let Go
7 If You Are Kind To Us
8 陽だまりの下で☆
9 Friend☆
10 Hope II(カップリング)
☆は「敢えて3曲挙げるなら」選曲
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デビューアルバムから翌年、平成元年。
3枚目のシングル「CITY ON MY MIND」
(カップリングは「HOPE II」)を1989年6月リリースし、
やはりシングル同名アルバムとして7月リリースの2作目。
一気にシティポップとはこんなんだ、
と主張してくれる名作だ。
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冒頭のタイトル曲「City On My Mind」は
シングルながら比較的マニアックな
メロディラインを紡ぐ。
だが聴き込むごとにそれが良い。
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2曲目「Lovers」はサビメロがキャッチーで
むしろシングル曲でも良いくらいだ。
なお、当時の担任がマスイ先生だったので
Aメロの歌詞になぜか反応する癖が
40年近く経ってもまだ抜けない。
大サビが関西弁に聴こえるのも。
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続く「Go Along」もシティポップ路線で展開し、
比較的疾走感のある曲想だ。
アルバムジャケットと一体化してのりやすい。
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「On The Crazy Street」はファンク路線で、
今後のSLTの楽曲の方向性が見えた曲。
メロディも完璧に洋楽のテンションだ。
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その流れで来る日本語タイトルの「長い道距の果てに」。
この位置にあることもあって実に染みるんです。
曲想はミドルテンポのバラードで、
しれっと転調するサビの歌詞がまた良いんですね。
KANの「遥かなるまわり道のむこうで」と
タイトルのニュアンスが似ているが
恐らく考え過ぎだろう。
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サビ部分のファルセットフレーズが印象的な「Don't Let Go」は
1回くらいは「どれが」と空耳しちゃう。
いわゆるAORサウンドですね。
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一転サウンド重視系の洋楽チックな
「If You Are Kind To Us」も恐ろしくスカッとして、
間奏部などのピアノがカッチョいい。
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竹善さんの素敵バラード「陽だまりの下で」。
Aメロの滑り出しからBメロの抑揚、
サビメロのエッセンス、ボーカルの小技から、
間奏のスティービー調のフレーズまで、
どこを取っても非の打ち所のない楽曲。
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「Friend」はシングルでないのが不思議な
ブラックな要素もアレンジに閉じ込められながら
サビメロがとても上品な展開の8ビート佳曲だ。
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最終曲「Hope II」はスケールある展開の冒頭メロが
展開部で華麗に引き継がれ、そのままフックのように着地する
まさに子供には予測不能なおとな楽曲。
余韻を残すような後奏が素敵だ。
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なお、「HOPE II」ということは、
元祖「HOPE I」はどんな曲か、ということになるが
未発表曲となっているが存在しているようである。
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最初と最後が街の雑踏音が収録されており
アルバムとしてもまとまりがあるだけでなく
名曲揃いの名盤だと思う。
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おすすめ楽曲を敢えて3曲挙げるなら...
08 陽だまりの下で
05 長い道距の果てに
09 Friend
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