おとなの自由研究

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昔の中等学校野球で目にするあの中学は今のどこ?②

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おとなの生きた証、高校野球

その前身となる中等学校野球大会を振り返り、

昔の校名と今の校名を照合し

今も出場する学校、意外なかつての強豪校を探る。

今回は甲子園で行われてから、

高校野球になるまでの大会を振り返ろう。

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第1回大会から第10回大会はこちら!

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第11回大会の今に受け継がれる初出場校

1925年の第11回から東北が東北と奥羽に分割され、

九州も南北に分割され全21校となった。

302校の頂点に立ったのは高松商だった。

時代的には普通選挙法と治安維持法ができた

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地区   代表校     今の学校名     
奥羽 秋田商 秋田商
東北 仙台二中 仙台二
関東 前橋中 前橋
信越 長野商 長野商
北陸 敦賀 敦賀
京津 東山中 東山
山陰 米子中 米子東
山陽 柳井中 柳井
北九州 長崎商 長崎商
南九州 熊本商 熊本商
朝鮮 釜山中 -
台湾 台北 -

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第12回大会の今に受け継がれる初出場校

1926年大正時代の最後の大会。

関東が2分割され337校から全22代表

静岡が初優勝した大会だった。

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地区   代表校     今の学校名     
北海道 旭川 旭川
奥羽 八戸中 八戸
南関東 千葉師範 廃校
東海 愛知商 愛知商
大阪 浪華商 大体大浪商

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第13回大会の今に受け継がれる初出場校

1927年昭和になって初めての大会で

ラジオ中継が始まった大会でもある。

389校出場で22代表制が戦後までしばらく続く

この大会の優勝は高松商だった。

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地区   代表校     今の学校名     
北海道 札幌一中 札幌南
奥羽 青森師範 廃校
東北 福岡中 福岡
南関東 茨城商 水戸商
北関東 桐生中 桐生
京津 平安中 龍谷大平安
大阪 北野中 北野
南九州 鹿児島商 鹿児島商

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第14回大会の今に受け継がれる初出場校

410校出場で優勝は松商学園

ラジオが全国中継され全国的な野球人気に火をつけた。

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地区   代表校     今の学校名     
関東 関東中 千葉敬愛
神静 神奈川商工 神奈川商工
大阪 豊中 豊中

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第15回大会の今に受け継がれる初出場校

1929年、出場は465校で優勝は広島商

紀和地区で第1回から出場し続けた桐蔭が敗れ

代わりに海草(現在の向陽)の歴史が始まった。

朝鮮代表では北朝鮮からの学校が初出場

世界恐慌が始まった年でもあった。

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地区   代表校     今の学校名     
奥羽 秋田師範 廃校
南関東 水戸中 水戸一
北関東 前橋商 前橋商
信越 諏訪蚕糸 岡谷工
紀和 海草中 向陽
朝鮮 平壌 -
満洲 青島中 -

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第16回大会の今に受け継がれる初出場校

1930年は541校の出場となり、

やはり全国から22代表が維持されていた。

広島商が連覇を達成した大会。

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地区   代表校     今の学校名     
東北 東北中 東北
北九州 小倉工
南九州 鹿児島二中

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第17回大会の今に受け継がれる初出場校

1931年も全国から22代表が維持される中、

出場校は一気に増加を見せ634校が参加。

京商(中京大中京)が初出場初優勝を成し遂げた。

台湾代表の嘉義農林が旋風を起こし準優勝

この直後に満州事変があり、戦時下に突入していく。

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地区   代表校     今の学校名     
北海道 札幌商 北海学園札幌
南関東 千葉中 千葉
東海 京商 中京大中京
大阪 八尾中 八尾
紀和 和歌山商 県和歌山商
南九州 大分商 大分商
朝鮮 京城 -
台湾 嘉義農林 -

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第18回大会の今に受け継がれる初出場校

文部科学省公認の大会となった1932年は

660校の参加で全国22代表。

優勝は中京大中京が2回目。

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地区   代表校     今の学校名     
東北 遠野中 遠野
北関東 高崎商 高崎商
北陸 石川師範 廃校
京津 京都師範 廃校
兵庫 明石中 明石
山陽 大正中 呉港
南九州 熊本工 熊本工

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第19回大会の今に受け継がれる初出場校

1933年、京商対明石の延長25回があった大会で

京商が史上初の3連覇となった大会。

紀和地区では初めて奈良から代表となった。

671校が出場。

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地区   代表校     今の学校名     
北関東 栃木中 栃木
紀和 郡山中 郡山
四国 松山中 山東
北九州 佐賀師範 廃校
朝鮮 善隣商 -

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第20回大会の今に受け継がれる初出場校

1934年は675校の出場で22代表。

呉港が初優勝を遂げた。

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地区   代表校     今の学校名     
東北 福島師範 廃校
甲神静 島田商 島田商
東海 享栄商 享栄
京津 京都商 京都先端科学大付
紀和 海南中 海南

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第21回〜29回の初出場校で現在と校名が異なる学校

地区   代表校     今の学校名     
甲神静 甲府 甲府
信越 飯田商 飯田OIDE長姫
大阪 日新商 日新
兵庫 育英商 育英
東北 山形中 山形東
東海 岐阜商 県岐阜商
大阪 京阪商 芦間
山静 掛川 掛川西
東海 東邦商 東邦
東京 東京高師付中 筑波大付
山静 沼津中 沼津東
信越 松本市 松本美須々ヶ丘
四国 城東中 高知追手前
山静 谷村工商 都留興譲館
信越 県松本中 松本深志
京津 京都二商 廃校
四国 志度 志度

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しばらく22校制だったが戦時中モードに入っていき、

朝鮮、満州、台湾の学校の代表は1940年が最後

1941年の27回大会は戦争のため中止となり、

1946年より19代表制で28回大会として再開

(その回だけ西宮球場)

1948年の30回大会から学校制の変更に伴い「高校野球となり、現在に至る。

この年に栄冠は君に輝く」が大会歌となった

栄冠は君に輝く

栄冠は君に輝く

  • 山崎育三郎
  • J-Pop

いよいよ今の高校野球になっていくわけだ。

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どうでしょう、戦争前の中等学校野球大会に思いを馳せ、

今の高校野球をしみじみ観戦するのもまた粋なものかもですね。

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もう一度、第1回大会から第10回大会を読む方はこちら!