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箱根駅伝2024を区間タイム偏差値で振り返る

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おとなの他力本願、箱根駅伝観戦。

第100回箱根駅伝が終わった。

予想以上だった大学、うまくいかなかった大学、いろいろだが、

区間タイム偏差値で振り返ってみる。

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青学駒澤城西東洋の年度総括はこちら!

国学早稲田法政創価の年度総括はこちら!

帝京大東東海国士中央の年度総括はこちら!

立教日大日体順大駿河台の年度総括はこちら!

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2024箱根駅伝の総括はこちら!

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区間タイム偏差値とは?

駅伝レースでは個人の区間タイム自体も確かに大切だが、

レースの気象コンディションや、

レース全体のレベルアップ具合などで、

違うレースをなかなか直接比較はできない。

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そこで、その区間でどれだけ他選手より突出していたか、

すなわち区間タイムによる偏差値を区間ごとに算出し、

どの選手の走りがもっとも目を引いたか、

上位進出に貢献したのか、

過去の選手と比べてどうだったのか、を見ている。

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とはいうものの偏差値をそのまま記載するのでは、

上位の選手はよいが、

たまたま故障や体調などでブレーキしてしまったりした場合に

区間タイム偏差値20台、30台などで、

少し嫌な気持ちになるかも知れない。

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そこで、区間タイム偏差値をポイント制にして、

区間タイム偏差値から50を引いた数をポイントとし、

0未満になる時はマイナスにはせずすべて0としている。

これにより、区間の平均タイム以上で走った選手だけを

称えるシステムとなっている。

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第100回箱根駅伝区間タイム偏差値表

順位大学         1区     2区     3区     4区     5区     6区     7区     8区     9区     10区    
1位 青山学院大学 荒巻朋熙 6.8 ⑨ 黒田朝日 12.9 ① 太田蒼生 22.3 ① 佐藤一世 15.3 ① 林宏樹 20.6 ② 野村昭夢 13.7 ② 山内健登 13.6 ③ 塩出翔太 14.6 ① 倉本玄太 14.1 ① 宇田川瞬矢 12.6 ②
2位 駒澤大学 篠原倖太朗 15.3 ① 鈴木芽吹 11.4 ② 佐藤圭汰 19.6 ② 山川拓馬 4.4 ⑥ 金子伊吹 13.5 ③ 帰山侑大 0.0 ⑫ 安原太陽 9.3 ④ 赤星雄斗 8.7 ④ 花尾恭輔 8.2 ⑤ 庭瀬俊輝 10.4 ④
3位 城西大学 野村颯斗 9.4 ③ 斎藤将也 5.1 ⑧ キムタイ 11.6 ③ 山中秀真 7.8 ⑤ 山本唯翔 22.3 ① 久保出雄太 0.0 ⑬ 林晃耀  7.5 ⑤ 小田伊織 0.0 ⑰ 平林樹  3.5 ⑩ 中田侑希 0.0 ⑯
4位 東洋大学 九嶋恵舜 0.0 ⑮ 梅崎蓮  8.5 ⑥ 小林亮太 8.0 ⑥ 松山和希 11.7 ② 緒方澪那斗 1.5 ⑩ 西村真周 7.4 ⑧ 熊崎貴哉 0.0 ⑲ 村上太一 4.5 ⑩ 吉田周  11.6 ② 岸本遼太郎 18.3 ①
5位 國學院大学 伊地知賢造 0.0 ⑰ 平林清澄 10.7 ③ 青木瑠郁 8.7 ④ 辻原輝  8.8 ④ 上原琉翔 0.0 ⑰ 後村光星 1.8 ⑩ 田中愛睦 6.7 ⑦ 鎌田匠馬 7.6 ⑥ 吉田蔵之介 5.8 ⑦ 高山豪起 2.5 ⑩
6位 法政大学 宮岡幸大 0.4 ⑭ 松永伶  3.0 ⑪ 野田晶斗 0.0 ⑰ 小泉樹  2.2 ⑫ 細迫海気 2.8 ⑧ 武田和馬 15.4 ① 矢原倖瑛 4.4 ⑨ 清水郁杜 4.9 ⑨ 稲毛崇斗 7.0 ⑥ 宗像直輝 0.0 ⑭
7位 早稲田大学 間瀬田純平 2.8 ⑫ 山口智規 10.1 ④ 辻文哉  4.2 ⑦ 石塚陽士 2.0 ⑬ 工藤慎作 4.8 ⑥ 柳本匡哉 0.0 ⑳ 諸冨湧  0.0 ⑭ 伊福陽太 7.9 ⑤ 菖蒲敦司 3.3 ⑪ 菅野雄太 8.1 ⑤
8位 創価大学 桑田大輔 9.7 ② ムチーニ 8.7 ⑤ 山森龍暁 0.0 ⑲ 野沢悠真 0.2 ⑮ 吉田響  2.2 ⑨ 川上翔太 13.5 ③ 石丸惇那 4.7 ⑧ 小池莉希 0.0 ⑮ 吉田凌  0.7 ⑮ 上杉祥大 2.3 ⑪
9位 帝京大学 西脇翔太 7.0 ⑦ 山中博生 0.0 ⑯ 柴戸遼太 2.3 ⑨ 末次海斗 4.0 ⑨ 尾崎仁哉 0.0 ⑳ 大吉優亮 0.0 ⑮ 小野隆一朗 13.9 ② 島田晃希 5.9 ⑧ 小林大晟 9.5 ③ 日高拓夢 0.0 ⑱
10位 大東文化大学 西川千青 1.9 ⑬ 久保田徹 2.8 ⑫ 入浜輝大 0.0 ⑯ 西代雄豪 0.0 ⑱ 菊地駿介 7.9 ④ 佐竹勇樹 12.2 ④ 小田恭平 7.1 ⑥ ワンジル 0.0 ㉓ 大谷章紘 3.9 ⑨ 佐々木真人 5.3 ⑦
11位 東海大学 兵藤ジュダ 7.7 ⑤ 花岡寿哉 2.5 ⑬ 鈴木天智 0.0 ⑮ 島健太 0.1 ⑯ 喜早駿介 0.0 ㉒ 梶谷優斗 6.3 ⑨ 石原翔太郎 0.0 ⑮ 南坂柚汰 7.3 ⑦ 竹割真  3.3 ⑪ ロホマン 0.0 ⑳
12位 国士舘大学 山本龍神 0.0 ㉒ カマウ  0.0 ⑰ 生駒直幸 0.0 ⑫ 西田大智 2.6 ⑩ 山本雷我 4.2 ⑦ 勝部愛大 0.0 ⑱ 瀬川翔誠 3.2 ⑪ 生田目惇 1.7 ⑬ 川勝悠雅 2.8 ⑬ 鈴木伸弥 0.0 ⑮
13位 中央大学 溜池一太 0.0 ⑲ 吉居大和 0.0 ⑮ 中野翔太 0.0 ⑳ 湯浅仁  10.7 ③ 山崎草太 0.0 ⑭ 浦田優斗 10.4 ⑤ 吉居駿恭 16.6 ① 阿部陽樹 0.0 ㉒ 白川陽大 0.0 ⑯ 柴田大地 3.3 ⑨
14位 立教大学 林虎大朗 0.0 ⑱ 国安広人 0.0 ⑳ 馬場賢人 3.2 ⑧ 中山凜斗 2.6 ⑩ 山本羅生 0.0 ⑭ 原田颯大 0.3 ⑪ 吉屋佑晟 0.0 ⑲ 稲塚大祐 3.5 ⑪ 安藤圭佑 0.0 ⑱ 関口絢太 11.1 ③
15位 日本大学 西村翔太 9.0 ④ キプケメ 3.2 ⑩ 安藤風羽 8.7 ④ 久保昇陽 0.0 ㉓ 大橋優  0.0 ⑲ 山口月暉 0.0 ⑲ 下尾悠真 0.0 ⑰ 鈴木孔士 0.2 ⑭ 中沢星音 0.0 ⑲ 大仲竜平 0.0 ⑰
16位 日本体育大学 平島龍斗 0.0 ㉓ 山口廉  0.0 ㉒ 漆畑徳輝 0.0 ⑫ 大森椋太 0.0 ⑳ 三好紘生 0.1 ⑫ 富永椋太 0.0 ⑭ 田島駿介 4.4 ⑨ 分須尊紀 9.8 ② 田中慎梧 0.0 ⑳ 住原聡太 5.9 ⑥
17位 順天堂大学 三浦龍司 6.5 ⑩ 浅井皓貴 0.0 ⑲ 海老沢憲伸 0.0 ⑭ 吉岡大翔 4.2 ⑧ 石井一希 0.0 ⑬ 氷見哲太 0.0 ⑰ 内田征冶 0.0 ㉒ 森本喜道 0.0 ⑱ 藤原優希 0.0 ⑰ 斎藤舜太 0.0 ㉑
18位 駿河台大学 レマイヤン 7.5 ⑥ 新山舜心 0.0 ㉑ 古橋希翁 0.0 ⑱ 東泉大河 1.7 ⑭ 倉島啓人 5.9 ⑤ 塩路悠耀 0.0 ㉓ 藤井空大 0.0 ㉑ 岡崎樹  3.0 ⑫ 長田拓巳 0.0 ㉑ 久保俊翔 0.3 ⑬
19位 中央学院大学 稲見峻  0.0 ⑳ 吉田礼志 0.0 ⑭ 伊藤秀虎 0.0 ㉑ 黒岩勇禅 4.4 ⑥ 柴田大輝 0.0 ⑯ 小松裕大朗 0.0 ⑯ 工藤巧夢 1.8 ⑫ 黒谷優  0.0 ⑯ 近田陽路 0.0 ㉓ 飯塚達也 1.6 ⑫
20位 明治大学 大湊柊翔 6.8 ⑧ 児玉真輝 0.0 ㉓ 杉彩文海 0.0 ⑪ 森下翔太 0.0 ㉒ 吉川響  0.0 ㉑ 堀颯介  8.2 ⑦ 尾崎健斗 0.0 ⑯ 綾一輝  9.6 ③ 鈴木祐太 4.3 ⑧ 古井康介 0.0 ㉒
21位 神奈川大学 巻田理空 0.0 ㉑ 小林篤貴 0.0 ⑱ 宇津野篤 0.0 ⑩ 宮本陽叶 0.0 ㉑ 大泉真尋 0.0 ㉓ 大岩歩夢 10.0 ⑥ 新妻玲旺 0.0 ⑱ 高橋銀河 0.0 ㉑ 佐々木亮輔 1.7 ⑭ 酒井健成 3.4 ⑧
22位 東京農業大学 高槻芳照 4.8 ⑪ 並木寧音 6.4 ⑦ 長谷部慎 0.0 ㉓ 原田洋輔 0.0 ⑲ 吉村颯斗 0.0 ⑰ 植月俊太 0.0 ㉒ 前田和摩 0.0 ⑬ 円谷吏生 0.0 ⑲ 深堀優  8.3 ④ 栗本航希 0.0 ㉓
23位 山梨学院大学 北村惇生 0.0 ⑯ キピエゴ 0.0 ⑨ 高木翔瑛 0.0 ㉒ 和田瑛登 0.0 ⑰ 弓削征慶 0.0 ⑪ 高田尚暉 0.0 ㉑ 徳田秋斗 0.0 ㉓ 新本駿  0.0 ⑲ 平八重充希 0.0 ㉒ 占部大和 0.0 ⑲

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やっぱり優勝の青山学院の強さが光り、

ほぼ全員が区間タイム偏差値60以上で走破した。

特にめったに出ない70以上が2人もいたことは特筆すべきだ。

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過去4年のレースでも

ヴィンセント、館澤、阿部(明治)、石川(駒澤)と、

4名しかいなかった70越えを、

同一大学から往路のみで2人なのだから。

歴代の箱根駅伝区間タイム偏差値をまとめ!歴代最高点はこの人! - おとなの自由研究

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2位の駒澤も、10人のポイント合計では100点を越えており、

かなりしっかり走っていた。

各大学の細かい検討は次回以後に行い、

今回の快走ランキングを作ってみた。

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2024箱根駅伝 快走ランキング

①太田(青学)3区 22.3
①山本唯(城西)5区 22.3
③若林(青学)5区 20.6
④佐藤(駒澤)3区 19.6
⑤岸本(東洋)10区 18.3
⑥吉居駿(中央)7区 16.6
⑦武田(法政)6区 15.4
⑧佐藤(青学)4区 15.3
⑧篠原(駒澤)1区 15.3
⑩塩出(青学)8区 14.6

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3区、5区は区間2位の佐藤、若林が

全体の4位までに入った。

それ以外のランクインはみんな区間賞だ。

いかに今年の3区、5区が異様だったかがわかる。

上記2選手は区間賞クラス以上の区間2位だった、ということだ。

なお、優勝の青学から4人がランクイン。

そりゃあ強かったよね、となる。

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次に出雲や全日本も入れて

トータルでのシーズン快走ランキングを見てみよう。

出雲駅伝2023

全日本2023

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2023-2024シーズン 快走ランキング

①太田(青学)箱根3区 22.3
①山本唯(城西)箱根5区 22.3
③若林(青学)箱根5区 20.6
④佐藤(駒澤)箱根3区 19.6
⑤吉田響(創価)伊勢5区 19.5
⑥岸本(東洋)箱根10区 18.3
⑦吉田響(創価)出雲5区 17.5
⑧キムタイ(城西)出雲3区 17.1
⑨吉居駿(中央)箱根7区 16.6
⑩鈴木(駒澤)出雲6区 16.4

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ここでも箱根の上位4人がそのまま入った。

実は出雲、全日本は全国から参加の分、

実は区間タイム偏差値が上がりやすいのだが、

それでもこの結果ということは

改めて今年の箱根3区、5区がいかに異様だったかを示す。

その意味では個人で2つランクインしてる、

吉田響の箱根5区の快走も見てみたかった。

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