おとなが好きだったバンド、L⇔R。
前作からどしどしリリースラッシュとなった1992年の
もう一作を見てみよう。
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02 LAUGH + ROUGH おすすめ度 ★★★★★
②YOUNGER THAN YESTERDAY 迷宮の少年たち☆
③BABY BACK
④PUMPING'92 素敵なパンピング
(インスト)
⑤RIGHTS AND DUES☆
⑥(too many flowers and mirrors)IN MY ROOM
(嶺川Vo)
⑦WHAT“P”SEZ? はっきりしようぜ
⑧I CAN'T STAND IT 気分は限界
(カバー曲)
⑨PASSIN' THROUGH pt.1 '73追憶の日々☆
(カップリング)
⑩ONE IS MAGIC(and the other is logic) 魔法と理屈
⑪PASSIN' THROUGH pt.2
⑫LAUGH SO ROUGH(reprise)
⑬(I WANNA)BE WITH YOU
(シングル)
☆は敢えて3曲選ぶならセレクト
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1992年9月にシングル「(I WANNA)BE WITH YOU」
(カップリングは「PASSIN' THROUGH」)リリース後
1992年11月発売のセカンドアルバム。
なんと前作からわずか7ヶ月でのリリースと
非常に意欲的な展開を見せる。
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アルバムは小品なタイトル曲「LAUGH SO ROUGH」で幕開け。
コーラスワークが印象的なポップ。
後にベスト盤にも選曲されていることから
この短い曲とはいえ、様々な要素が
詰め込まれているのが推察される。
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続く「YOUNGER THAN YESTERDAY」は
メロディラインがキャッチーな佳曲だ。
Aメロ、Bメロの流れは非常にわくわくさせる構成で
ファルセット多用したサビのメロディは
これぞL⇔Rといったスピーディな展開で締める。
シングルでない1曲なのが意外だ。
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三連の「BABY BACK」は穏やかでメロウな楽曲。
メロディ自体のインパクトは少ない分
歌詞を聴かせるような、
アコギで座って演奏するタイプの楽曲だ。
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勢いを感じるインストの「PUMPING'92」に続く
「RIGHTS AND DUES」はこれまた
出だしのメロディ、サビのメロディともに
やられた感のあるまたしても佳曲。
全編英語詞により、サウンドをしっかり聴かせる。
後半には前作の「love is real?」のメロディなども
組み込まれており、聴くものをニヤリとさせる。
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嶺川氏ボーカルの「(too many flowers and mirrors)IN MY ROOM」は
なんだか入っちゃいけない部屋に招かれたような
ふわふわした不思議な感覚になる。
この曲もメロディラインが美しい。
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「WHAT“P”SEZ?」はノリノリの懐かしいロケンロールだ。
メロディも非常にキャッチーでありながら、
私の大好きな臨時記号が多用されたサビもよい。
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間をおかず同じテンポのカバー曲
「I CAN'T STAND IT」に繋げる展開。
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そして、このアルバムの名作曲として
「PASSIN' THROUGH pt.1 '73」を挙げたい。
落ち着いたテンポで始まる楽曲だが、
中盤からファルセット多用して、
サビとも言えるスキャット部分が圧巻だ。
これを歌いこなすのが黒沢健一ならではだ。
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バンドらしい力感溢れる「ONE IS MAGIC(and the other is logic) 」は
ベースがグググっと引っ張りながら
ライブでの盛り上がりに絶好の楽曲だろう。
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アコースティックになった「PASSIN' THROUGH pt.2」、
リプライズの「LAUGH SO ROUGH」を経て、
最後はシングル曲「(I WANNA)BE WITH YOU」で締める。
このシングルもサビ部分の四分音符展開が
マニアを唸らせる佳曲だ。
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短期間で秀作アルバムをリリースし、
ファン層を開拓していく時期の
勢いのあるアルバムだ。
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おすすめ楽曲を敢えて3曲挙げるなら...
05 RIGHTS AND DUES
02 YOUNGER THAN YESTERDAY
09 PASSIN' THROUGH pt.1
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