プライドを持って、また新しい作品を紡ぎ出す、
そんな2020年から2022年の作品を振り返ってみよう。
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11 Wonderful world おすすめ度 ★★★★★
②自分じゃないか(配信シングル)
③笑って歩こうよ☆(シングル)
④どんな顔で笑えばいい
⑤だからって
⑥僕のwonderful world☆(配信シングル)
⑦幸せの黄色い風船(配信シングル)
⑧それだけさ
⑨PRIDE(シングル)
⑩プラネタリウム(カップリング)
⑪君☆
⑫誰の空
⑬I feel so good(カップリング)
☆は「敢えて3曲挙げるなら」選曲
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2020年の前作から
配信シングル3作「幸せの黄色い風船」「自分じゃないか」「僕のwonderful world」を経て
2021年7月にシングル「笑って歩こうよ」(c/wプラネタリウム)、
10月にシングル「PRIDE」(c/wI feel so good)を引っ提げ
2022年11月発売の11枚目アルバム。
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冒頭はチャゲアス時代の名曲「太陽と埃の中で」カバー。
やっぱりいい曲だよね。
まずは聞き入ろう、和食やさんのお通しのように。
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「自分じゃないか」はさすがのシングル曲で、
勢いとキャッチーさを兼ね備える楽曲。
サビの出だし部分の詞がサウンドとピッタリで即記憶に残る。
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一転ミドルテンポの「笑って歩こうよ」もシングル曲だ。
Aメロの哀愁的な曲の世界観とサビのスケールの広がり方が
もっとも大好きなパターンの佳曲だ。
サビのメロディの後半が全部裏拍なのも素敵だ。
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ここからアルバム曲が二曲続く。
「どんな顔で笑えばいい」は「ONE」「Kicks」頃の
ハードロック路線の曲だが、
二回の転調があり意外と好きかも。
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スローな「だからって」は
80-90年頃によく見かけたドラマの
夕暮れの恋愛シーンBGMのようなイントロで心を捕まれる、
コーラスがフィーチャーされたバラード。
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クラシックのようなイントロがやはり印象的な
タイトル曲「僕のwonderful world」は
牧歌的な雰囲気で展開する
ここのところのASKAの十八番曲。
サビ部分のメロディがおとなにはたまらない。
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軽快ポップの「幸せの黄色い風船」も
サビのメロディの浮き上がり感が
今度はこどものようにワクワクさせるような
懐かしい興奮をもたらすこと請け合いだ。
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「ピアノ」という詞にのせる旋律が
ビリー・ジョエルを彷彿とさせる
「それだけさ」はバラード様でありながら
アップテンポで演奏してもはまりそうな三連曲。
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チャゲアス時代の曲が一人で歩き出す
超名曲「PRIDE」のカバーは
今も原調で最初から最後まで
歌いきるのが素敵な還暦ですね。
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シングル曲的なキャッチーさを兼ね備える
哀愁感のあるミドルポップ「プラネタリウム」に続き、
シンプルなタイトルの「君」も
牧歌的要素を含み、
半音進行のボズ・スキャッグスなBメロが癖になる
癒しポップ路線の佳曲だ。
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そんな気楽に聴ける2曲の後には
少しずっしりくる曲もあっていい。
ミドルポップの「誰の空」では、
解放感のあるサビメロが印象的だ。
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最終曲「I feel so good」もまた
バラードと言うより明るい平和なポップ。
巧みな転調で始まるサビが
また老獪なメロディで唸らせる。
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こんなふうに終わるアルバムもまたよい。
これほどのキャリアがありながら、
また次回作への期待が大きくなる傑作アルバムだ。
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おすすめ楽曲を敢えて3曲挙げるなら...
06 僕のwonderful world
11 君
03 笑って歩こうよ
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