おとななミュージシャン、ASKA。
あの件があってから時を経て、
久々のアルバム発表となった、
その時期を振り返ってみよう。
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08 too many people おすすめ度 ★★★★★
②Be free
③リハーサル
④東京☆
⑤X1
⑥それでいいんだ今は
⑦Too many people
⑧と、いう話さ
⑨元気か自分
⑩通り雨
⑪信じることが楽さ
⑫未来の勲章
⑬しゃぼん☆
☆は「敢えて3曲挙げるなら」選曲
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そんな中で活動を再開する幕開けとして
2017年2月にリリース、5月から配信も始まったアルバム。
いい曲作ってるんだよ、という本人の言葉を信じてよかった、と思える
素晴らしい作品たちの登場だ。
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1曲目「FUKUOKA」のピアノイントロから
新生ASKAの幕開けを予感させる
重厚感で、もうワクワク感が止まらなくなる。
チャゲアスの最後の曲「man and woman」のピアノとも
似た雰囲気にも感じる。
サビはとことんクラシカルで
地元福岡への愛情を歌う。
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続く2曲目「Be free」もこれもASKAらしい、
「はじまりはいつも雨」のBメロのような
同音の連続から始まり、スケール感のあるメロに繋がる佳曲だ。
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「リハーサル」はなんだか格闘技のテーマになりそうな
キャッチーさとアドレナリン刺激作用を併せ持つ。
「東京」は抜けるようなサビのメロディが
ASKAの歌唱により気持ちよく昇華されたまたまた佳曲だ。
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続く「X1」はタイトルとは裏腹に
そのドロドロした過去を清算するような
癒し力のあるポップソング。
詞の中で「君は頑張ってる」というフレーズで
自分への応援歌的に聴いてるファンも多いだろうし、
ひょっとしたら本人も、
過去の出来事をバツイチ的になぞらえているのかも知れない。
(ちなみに曲名の読み方は「クロスワン」らしい)
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一転して力強いメッセージ性を含んだ「それでいいんだ今は」。
ベースを効かせたロックテイストで
サビ入る瞬間の転調と、サビ内の臨時記号フックがいい感じだ。
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タイトル曲「Too many people」は
この数年の感情を表したような
嘆きのような四分打ちバラード。
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再びロックテイストのより強い「と、いう話さ」に続き
今度は爽やかなメロディながら歌唱には意味深な味がある「元気か自分」。
タイトルを見るだけでも
なんだか鼓舞されるような、
自身を鼓舞しているような言葉が並ぶ。
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懐かしさが郷愁を思わせる「通り雨」は、
締めのメロディの臨時記号フックが秀逸で癒される。
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カントリー調の雰囲気の「信じることが楽さ」も
Bメロの展開が広大な空をイメージしやすい。
終盤にかけてのコーラスも味がある。
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サビメロが特徴的な「未来の勲章」は
中期のチャゲアスの楽曲のような
コブシが効いた雰囲気の楽曲だ。
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最後を飾るバラード「しゃぼん」は
ASKAのボーカルだからこそ繊細でありながら、
ソウルフルでかつ包容力もある、
魅力たっぷりの作品だ。
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久々の13曲入りアルバムでボリュームあり、
またおそらく長い期間の後の作品で、
熟成期間もあったこともあるのだろう。
様々な意欲を感じさせる秀作アルバムだ。
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おすすめ楽曲を敢えて3曲挙げるなら...
01 FUKUOKA
04 東京
13 しゃぼん
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