チャゲアスをずっと振り返り、
今度は予告通り、ASKAソロに入りたい。
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01 scene おすすめ度 ★★★★★
②蘇州夜曲(服部良一作曲)
③予感
④MY Mr.LONELY HEART(シングル)
⑤夢はるか(カップリング)
⑥SCENE
⑦ふたり
⑧今でも
⑨最後の場面
⑩MIDNIGHT 2 CALL(シングル)
☆は「敢えて3曲挙げるなら」選曲
チャゲアスの活動としては中期で
佳作アルバムを毎年出していた頃、
ASKAのソロも始まる。
1987年9月「My Mr. Lonely Heart」でシングルデビュー。
(カップリングは「大人じゃなくていい」)
翌年7月にシングル「MIDNIGHT 2 CALL」を先行として、
(カップリングは「夢はるか」)
8月発売のソロ第一弾アルバム。
他の歌手提供曲のセルフカバーが中心とはいえ、
なかなかの充実作だ。
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アルバムはちあきなおみに提供していた「伝わりますか」で幕開け。
優しい旋律の和風バラードで、
このアルバムの色合いをよく表している。
続く「蘇州夜曲」は服部良一氏の作品カバーであるが、
これも本作の雰囲気に実にマッチ。
ASKAのボーカルと曲想もマッチしており
聴き心地が大変によろしゅうございます。
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1985年に中森明菜に提供した「予感」は、
中森明菜の曲らしい妖しさのあるねっとりした曲。
中森明菜は歌唱中によく背中を反らせるポーズが印象的だったが、
初代イナバウアーだったのかも知れない。
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一転爽やかな出だしで始まる「MY Mr. LONELY HEART」は
サビや大サビも含めてスケールあるメロディで描かれ、
名曲「BIG TREE」を彷彿とさせるさすがなシングルデビュー曲。
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中学時代の友人がドハマりしてた「夢はるか」に続く
タイトル曲「SCENE」は当時衝撃を受けた楽曲だ。
弦楽器を効果的に用いた室内楽の響きに、
なんともいえない味わいを呈しているおとなな楽曲だ。
本作を入れた3枚分のアルバムのタイトル曲としてふさわしい作品と言えるだろう。
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少年隊に提供した「ふたり」では、
やはりおとなな雰囲気のヴォーカルでしっとり聴かせる。
テレサ・テンに提供した「今でも」は、
たしかにテレサ・テンっぽさを感じさせる佳曲。
艶っぽい女性目線の詞の楽曲で
ASKAの創作の奥行きの深さを感じさせる。
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「最後の場面」も本作の中で相当印象に残る佳曲で、
サビのメロディと、そこに載せる歌詞が
完全に統一されておりそのフレーズがガッチリ耳に残る。
アルバム最終番の盛り上がりに欠かせない存在感を放っている。
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今度は懐かしいシブがき隊提供曲の「MIDNIGHT 2 CALL」。
ピアノが曲に安定感を与え、
切ないメロディが展開される。
正直ASKAバージョンしか聴いてなかったので、
シブがき隊が歌うとどんな感じだったのだろう?
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アルバムのリマスタリングのみに収録されているのは
デビュー作のカップリングだった「大人じゃなくていい」。
この頃のASKAらしい輪郭のはっきりした楽曲だ。
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以上、全11曲。本気で捨て曲など存在しない
全編バラードといってよいアルバムだ。
当時の1980年代後半のチャゲアスが割とポップ&ロック路線のアルバムだったので
対照的な作品だったと思われる。
(PRIDE前までのアルバム)
おとなな気分でしっとり聴きたい夜にピッタリ、
おすすめアルバムだ。
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なお、本作は公式youtubeでもダイジェストで視聴可能だ。
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おすすめ楽曲を敢えて3曲挙げるなら... (シングル省きます)
09 最後の場面
06 scene
01 伝わりますか
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バックナンバー
ソロ・デビューのsceneは今でも伝わりますか? ~ASKAを集める① - おとなの自由研究
はじまりはいつも雨だけれど空は青~ASKAを集める② - おとなの自由研究
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