おとななデュオ、CHAGE and ASKA。
1980年代後半は1年以内で
佳作アルバムを次々リリースし
勢い に乗っていた。
そんな時代のアルバムを振り返ってみよう。
(2024年10月2日更新)
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09 Mr. ASIA おすすめ度 ★★★★★
☆は「敢えて3曲挙げるなら」選曲
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1986年9月の「MIX BLOOD」からわずか9ヶ月。
先行シングル「指環が泣いた」「SAILOR MAN」を含む9thアルバム。
ASKAの曲の流麗さとCHAGEの曲のキャッチーなマニアック さが絡んできて
完成度の高いアルバムに仕上がっている。
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タイトル曲の「Mr. ASIA」 はこれから
アジアに活動の拠点を拡大することを宣言するような
ポップでありながらロックなナンバー。
ASKAのボーカルも特に力強い佳曲。
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怪しげな「mebius」、CHAGEのマニアック・ キャッチーな
「噂のトラブルメーカー」に続く
シングル曲「SAILOR MAN」はズッシリ安定感のある佳曲で
後の「SAY YES」から「スーパーベスト2」へ進んだファンが
割と最初に気に入る曲になりそうだ。
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続く「どのくらい I love you」も
後の「天気予報の恋人」「恋人はワイン色」につながる路線の
いい意味で力の抜けた癒しポップソング。
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CHAGEロックな「スローダウン」に続く「LONDON POWER TOWN」は
今度はシンプルなメロディを力強く聴かせる。
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再びCHAGEロックと怪しさが共存した「Plastic Kiss」が続き
シングル「指環が泣いた」はメロウな拳を聴かせ、
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最後は一作に一曲欲しいザッツCHAGEバラードの「 夏の終わり」で締める。
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なお、シングル曲2つのカップリング
「わき役でほほえんで」、「やさしさの向こう側」は
またしてもどのアルバムにも入っていない。
コレクターならきちんと押さえておきたい。
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オススメ楽曲を敢えて3曲挙げるなら…
10 夏の終わり
01 Mr. ASIA
05 どのくらい I Love You
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10 RHAPSODY おすすめ度 ★★★★☆
☆は「敢えて3曲挙げるなら」選曲
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1988年3月発売で、前作1987年5月発売の「Mr. ASIA」から
またしても1年以内のスピードリリース。
シングル曲「ロマンシングヤード」(カップリングは「Mr. ASIA」)、
「恋人はワイン色」(カップリングは「あきらめのBlue Day」。
アルバム未収録だが光GENJIのアルバムに
同じメロディの曲が 入っている「BAD BOY」)、
「ラプソディ」(カップリングは次のアルバムの冒頭の「 ripple ring」)を引っ提げている。
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1曲目の「風のライオン」はアルバム曲だが
いきなりスケール感を感じさせる佳曲だ。
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癒しポップな「恋人はワイン色」と豪華な2曲で幕を開ける。
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ベースラインの早い動きが新鮮な「Believe it?」、
CHAGEのサイケな「待ちぼうけのLONELY TOWN」と続き、
後にベスト版に選曲される「レノンのミスキャスト」 は
CHAGEの声ならではの訴える力を発揮する。
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シングル曲でありタイトル曲「狂詩曲」 は
この時代のチャゲアスらしいキャッチーなポップソング。
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「焦燥」に続く「失恋男のモンタージュ」 は
サビの歌詞が強烈なインパクトを誇る。
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連続するように「ロマンシングヤード」 で
ライブのクライマックス感となり、
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最後は久々のASKAの甘美バラード「ミステリー」。
ミステリーという言葉がのっかるメロディが
印象的でまさにミステリアス。
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シングル3曲を含み、
安定感のある楽曲を多く含むまとまりよいアルバムだ。
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オススメ楽曲を敢えて3曲挙げるなら…
( シングル曲は敢えて省きます)
10 ミステリー
08 失恋男のモンタージュ
01 風のライオン
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11 ENERGY おすすめ度 ★★★★☆
☆は「敢えて3曲挙げるなら」選曲
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前作からわずか8ヶ月の1988年11月リリース。
さすがにシングルは「Trip」だけである
(カップリングの「ソプラノ」はアルバム未収録のCHAGE曲)
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レコードとして発売された最後のアルバムでもある。
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前作のタイトル曲「ラプソディ」のカップリングの
「ripple ring」で幕開けはスピードリリースならではか。
スローな曲で始まるものの
アルバム全体としては比較的ロックだ。
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それは2曲目の「Trip」 の後半からの
カオスな展開アレンジで知らされる。
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久々のCHAGEワールド全開の妖しい「赤いベッド」を挟んで、
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タイトル曲「Energy」 はまさに
タイトル通りのエネルギッシュなロックナンバー。
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またしてもCHAGEロックな「Rainy Night」、
続く「東京Doll」 ではパーカッションの細かい動きと
ただ同一リズムで刻むメロディ の対比が印象的なラテン風。
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「Love Affair」はこれまたノリのよいキャッチーなロック。
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ここから歌詞だけでなく曲想もアダルトな展開になり、
ボサノヴァナンバーの「夢のあとさき」、
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ファン人気の高い楽曲「迷宮のReplicant」、
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最後はBメロのCHAGEの抑えたボーカルと
サビのASKAのハイトーンの対比が印象的 な「Far Away」で幕引き。
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ロック色が全体に強く、
ラテンやボサノヴァも含むジャンルバラエティ豊かな作品だ。
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オススメ楽曲を敢えて3曲挙げるなら…
( シングル曲は敢えて省きます)
07 Love Affair
04 Energy
09 迷宮のReplicant
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全作品から選んだ! チャゲアスのファン歴別名曲選 - おとなの自由研究
46分テープに入るチャゲアスベストを考える - おとなの自由研究
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チャゲアスの全アルバムレビュー
⑦TURNING POINT・⑧MIX BLOOD・snow mail 他
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