大人なバンド、スターダスト☆レビュー。
5人でやってきたこれまでから三谷泰弘氏が脱退して
新生スタレビとなる過渡期のアルバムを振り返ってみよう
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前作「SOLA」から1年2ヶ月ぶりとなる
1994年5月発売の11thアルバム。
先行シングル「クレイジー・ラブ」を引っ提げている。
(なお、カップリングは「Two Kitchens-ふたつの情景」でアルバム未収録だが
配信されるので安心。
これも三谷氏のおしゃれポップ。)
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作曲・編曲やアルバム毎に数曲のボーカルをこれまで担当してきた
三谷泰弘氏がスタレビの一員として存在する最後のアルバムとなる。
これによって、本作のジャケットは5人が落下傘に舞っている様子であるが、
次回作「艶」からは4名のシルエットとなる。
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オープニングはスタレビらしいスケール感のある「夢の翼」で
今作も爽やかに幕を開ける。
大江千里を思わせるような「素敵なたくらみ」では
ゲストに平松愛理が突然ボーカルに登場する。
(なお、代わりに平松愛理のアルバム「一夜一世に夢見頃」の
「帰り道でチャオ」では根本要氏が入っている)
ソウルフルな三谷氏の「Let's Call it Love」の後に
久々のスタレビの壮大なバラード「恋人のままで」で前半を締める。
ポップな弾むようなメロディが印象的な「Over The Rainbow」で
アルバムは次の展開にうつる。
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分厚いコーラスワークが印象的な「Triangle Love」、
サザンのような波を感じさせるシングル「クレイジー・ラブ」、
後期のスタレビらしい正統派ポップな「The Best Of My Life」、
木蓮の涙の系譜であろう和風ポップ「横顔」、
そして最後はアレンジで多彩な仕掛けを込めた
「Candle On The Water」で三谷氏を送別する形で終える。
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最初はあまりピンと来なくても
何度も聴き込むとじわじわ良さがわかる
スルメ楽曲が多いアルバム。
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01 夢の翼
04 恋人のままで ~Autumn Love~
08 The Best Of My Life
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三谷氏がいた頃のスタレビの総決算のベストアルバムとして
1994年11月にリリース。
スタレビの歴史上最高セールスのCDであり、
特にライトなファン受けする選曲で構成されている。
初めてスタレビを聴く人がとりあえずとしてよいアルバムだろう。
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ではコレクター視点ではどうか?
これはなんといっても1曲目の「夜更けのリフ」に集約される。
サビの半音進行するコード進行が
癖になる人にはセクシーでたまらない。
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また、後半に収録される「上を向いて歩こう」
スタレビのオリジナル曲にこだわるならばあれだが、
スタレビのアカペラ代表曲とも言えるため、
「Charming」を持ってなければ買いだろう。
もちろん最近は1曲単位で購入も可能だから
「Charming」を持っていれば
「夜更けのリフ」のみ購入もありだ。
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三谷氏脱退を経て4人になって最初のアルバムとして1995年5月にリリース。
スタレビのアルバムとしては珍しく11曲収録となる所も
本作に向けての意気込みが感じられると言えるかもしれない。
その甲斐もあってか、セールス的にはスタレビのオリジナルアルバムの中で
もっとも売れたアルバムということになる。
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前作のスルメとは異なり初めて聞いた時から耳に残りやすい
よい意味で勢いのあるまさに青い艶のある佳曲が揃っている。
1曲目「Keep on Rollin'」はやっぱりこれぞスタレビ根本要と言わんばかりのロケンロール。
「Help me」「空がこんなに青いはずがない」と
ファンクなナンバーが前半を固める。
4曲目「もっとそばに来て」は弾むようなサビのメロディが楽しい佳曲。
続く「この胸で泣けばいい」はベースラインとブラスセクションの動きが印象的で
シングルカットされてもよいような売れ筋ナンバー。
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先行シングル「ふたり」はシカゴを思わせるイントロから始まる壮大なバラード。
カップリングの「GLASS OF THE WHISKY」は
配信限定のアップフロントイヤーズカップリングコレクションに収録されている。
続く「My Love, Up Town Girl」は柿沼氏のソロ曲で、
素直なボーカルが清々しい。
「What A Wonderful Night」では
ボーカルを交代しながら再度明るく陽気に進行する。
「気がつけば君のこと」はこのアルバムの中では比較的落ち着いたボサノバ調で
ここまでのアゲアゲテンションを箸休めさせる。
魂の叫びのような「歳月の果てに」に続いて
最後を飾る「光の中へ」はストリングスと根本要のボーカルが調和して幕引きにふさわしい。
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比較的キャッチーで艶のある佳曲が満載で
今後のスタレビの方向性を感じさせるアルバムだ。
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06 ふたり
01 KEEP ME ROLLIN'
04 もっとそばに来て
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前作からは約1年、1996年7月に発売される、
そう呼ばれているかはともかく「&アルバムシリーズ」の第一作。
この間にシングル「会えないよ」
「Get Up My Soul」をリリースしているが
2曲とも本作に入っており、カップリングはいずれも
アップフロントイヤーズカップリングコレクションに収録される。
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「BEATに愛を込めて」は冒頭曲にふさわしく、
勢いのあるロックというだけでなく
途中で様々な展開を見せる。
ピアノのフレーズとブラスの絡みに、
コーラスも重なるサウンドは
この1曲でお腹いっぱいになりそうだ。
「RUNNING」もその勢いにのっかって
シンセのフレーズが印象に残り、走り続ける。
バラードの「涙」のサウンドも分厚く展開し、
アカペラ技巧も聴かせる贅沢さ。
「I Believe in Love」では今度はラテンに乗って
ブラスが陽気に絡んでくる。
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柿沼氏の「くちづけ」で耳的にもようやく一休みでき、
シンプルなサウンドだがメロウな説得力を持つ。
「会えないよ」もより繊細にメロディアスに訴えかけてくる。
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メロウなのはこの2曲でおしまい、と
言わんばかりに「BABY,とりあえずもっと」
引き続きとりあえずもっとブラスが暴れだす。
林氏の「言えなかった言葉」はジャジーだがサビのメロディは最高にポップ。
アルバムは最後の一押しのように
疾走感のある「蜃気楼」、
洋楽を思わせる「Get Up My Soul」と続き、
1曲目のライブ録りのフレーズを挟んで
田村直美とともに歌う「Feel me, See me, Hold me」で締める。
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随所にピアノの旋律が目立つのは
光田氏の影響も関係しているか、
とにかくサウンドが分厚くなったアルバムだ。
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01 BEATに愛を込めて
08 言えなかった言葉
10 Get Up My Soul
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