大人なバンド、スターダスト・レビュー・レビューの第3弾です。
徐々にメジャー化していく時代のアルバムを紹介します!
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05 NIGHT SONGS おすすめ度 ★★★☆☆
(三谷作曲・カップリング)
②永遠の誓い -Eternity-☆
(三谷作曲・爽快曲)
③狙われた夜
④月影のスローダンス
(三谷作曲)
⑤今夜もハートエイク
(三谷Vo・作曲)
⑥Be Your No.1
(三谷作曲)
⑦It's A Party!☆
(三谷作曲・ロケンロール)
⑧One More Time☆
(三谷作曲・シングル)
⑨Down The Road
⑩Sing A Song For You
(三谷作曲)
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1987年6月に発売の5thアルバム。
タイトルから夜の歌を集めた
コンピレーションアルバムのように思わせるが、
オリジナルアルバムである。
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前作「VOICE」とシングルカットの「今夜だけきっと」から
シングル「もう一度ハーバーライト」「心の中のFollow Wind」
「One More Time」を経て発売されているが、
本作に収録されているのは「One More Time」と
そのカップリング「Midnight Rainbow」だけである。
(それ以外のシングル・カップリングはいずれも「SUPER DONUTS」に収録されている)
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タイトル通り夜を思わせるタイトルが4曲収録されており
確かにナイトミュージック色の強い作品だ。
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前半はブラックな1曲目「Midnight Rainbow」
3曲目「狙われた夜」に挟まれて、
2曲目「永遠への誓い -Eternity-」も
軽快なリズムで疾走感が快い。
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5曲目「今夜もハートエイク」もこの時代のカフェバーな雰囲気で夜にピッタリだ。
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後半は6曲目「Be Your No.1」、7曲目「It's A Party!」と
やはりスタレビらしい爽快な佳曲が続き、
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シングル曲の「One More Time」へと続く。
本アルバムの一つの特徴として
メロディに三連符を効果的に使用した曲が
4曲目「月影のスローダンス」と「One More Time」と2曲ある。
メロディに軽いフックが入る感じで印象的だ。
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短篇の「Down The Road」、
終曲の「Sing A Song For You」と
とうとう最後までバラード曲なく、
終始ナイトミュージックな状態で締める。
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アルバムの中で知名度の高い曲はないかも知れないが、
アルバム全体のまとまりを感じさせるアルバムだ。
ライトなファンには少々
レベルが高いアルバムとも言えるかも知れない。
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オススメ楽曲を敢えて3曲挙げるなら…
02 永遠への誓い -Eternity-
07 It's A Party!
08 One More Time
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B2 SUPER DONUTS おすすめ度 ★★★☆☆
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1987年11月発売の2作目のベスト盤。
スタレビのオリジナル・アルバムをすべて所有している人が、
入手すべきか、という視点からレビューしてみたい。
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4枚目のシングル「トワイライト・アヴェニュー」の
c/w「ダンスはいかが?」
7枚目のシングル「Single Night」と
そのc/w「素敵なWink Cat」
10枚目の「もう一度ハーバーライト」と
そのc/w「BAD MOONに誘われて」
11枚目「心の中のFollow Wind」と
そのc/w「Lonely≠Story」
13枚目「メビウスの瞳」と
そのc/w「君のために・・・」
そして、新曲の「紙飛行機の夢」
…の10曲はオリジナルアルバムには収録されていない。
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オリジナルに含まれている「今夜だけきっと」は
シンフォニックバージョンとして
前のベスト盤に含まれている「トワイライト・アヴェニュー」は
アカペラバージョンとして
バージョン違いで収録されている。
つまり、シングルベストの「Best Wishes」を持っていても、
6曲は未収録で、2曲はバージョン違いになっているし、
「Single Night」「メビウスの瞳」も
シングル・バージョンとは異なっている。
実に10曲は新録とも言える作品なのだ。
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内容的にも新曲の「紙飛行機の夢」は
三谷氏ボーカルの親しみやすい佳曲だ。
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「今夜だけきっと」は正直、
オリジナルバージョンの方のグルーヴ感の方が好みだが、
「トワイライト・アヴェニュー」は
アカペラバージョンでこちらは無茶苦茶よい。
(アカペラアルバム「ALWAYS」でも収録されているが、完全アカペラはこちらのみ!)
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ということで、ベスト盤と言いつつ、まずコレクターとしては必須だろう。
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06 RENDEZ-VOUS おすすめ度 ★★★★☆
(三谷作曲)
②流星物語
(三谷作曲)
③Whisky A Go-Go
(三谷作曲)
④Danger Lady
(三谷作曲)
⑤言葉じゃいえないLoneliness
⑥エトランゼ
(三谷Vo・作曲)
⑦One Night Rose
(爽快曲)
⑧君のBirthday
(柿沼作曲)
⑨Just A Minute Of Your Time
(三谷Vo・作曲)
⑩Stay My Blue - 君が恋しくて -
(シングル)
⑪夏の終りに
(三谷作曲)
☆は「敢えて3曲挙げるなら」選曲
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1988年7月、前作から再び約1年でのリリース。
ベスト盤「SUPER DONUTS」を経て、
シングル「メビウスの瞳」、
カップリング「君のために」(いずれもSUPER DONUTS収録)
先行シングル「Stay My Blue -君が恋しくて‐」を
引っ提げてのリリースだ。
(カップリング「Sunday Morning」は
「ワーナーイヤーズカップリングコレクション」収録)
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最初のインスト曲は「Cinema blue」、
代表曲は「Stay my blue」と「blue」がポイントか。
タイトルも「Rendez-Vous」で
音は「blue」の母音と同じだし。
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このあたりからのスタレビのアルバムは
アルバムに1曲ほど、
その時代の代表となるような曲が君臨する。
ちょうど高校野球のキャプテンであり、
箱根駅伝のエースのような存在。
このアルバムにとってはやはり
「Stay My Blue -君が恋しくて‐」ということになる。
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全体としてはライブ・コンサートを思わせる構成。
インストだけど「何がはじまるのかな?」と
期待させるオープニング。
そして「流星物語」「Whisky A Go-Go」と
まさにコンサートの幕開けを思わせる
スタレビらしい爽やかな曲が続く。
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「Danger Lady」で少しカフェバーチックなフックを効かせ、
「言葉じゃいえないLoneliness」と
三谷氏の「エトランゼ」と対照的な曲想で
スタレビの幅広い音楽性を魅せつける。
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「One Night Rose」はコンサート後半の
盛り上がりにピッタリな疾走感のある佳曲。
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柿沼氏の「君のBirthday」、
三谷氏の「Just A Minute Of Your Time」を挟んで
いよいよ「Stay My Blue -君が恋しくて‐」で締める。
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余韻を残したエンディングの後、
アンコールに「夏の終わりに」でラララ…とお別れ。
なんてしっくりくる素敵なコンサート! というわけ。
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オススメ楽曲を敢えて3曲挙げるなら…
09 Stay My Blue -君が恋しくて‐
07 One Night Rose
02 流星物語
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07 IN THE SUN, IN THE SHADE おすすめ度 ★★★★★
(三谷作曲)
②夏のシルエット
(シングル)
③月光列車(ムーンライト・ロコモーション)
(柿沼作曲)
④Be My Lady
(シングル・爽快曲)
⑤Triste
(三谷Vo・作曲)
⑥Northern Lights -輝く君に-
(シングル)
⑦Endless Dream
⑧夏の女王 (Dedicated to Esther Williams)
(三谷Vo・作曲・カップリング)
⑨ラビリンス・サスペンス
(三谷作曲)
⑩In The Sun, In The Shade
(三谷作曲)
☆は「敢えて3曲挙げるなら」選曲
1989年7月発売で「Rendez-Vous」に続いて
再び夏らしいアルバム。
この間にはシングルとして
「Northern Lights - 輝く君に -」
「夏のシルエット」があるが、
スタレビにしては珍しく
すべて本作に収録されている。
(「夏のシルエット」のc/w
「New Day Begin ―愛は風にのって―」は
ライブアルバム「SECRET FACE」収録)
また、このアルバム直後に
「Be My Lady」がシングルカットされている。
(このc/wの「Jail House R&R」は
後にワーナーカップリングコレクションに収録だが
「月光列車」として本作に収録しているともいえる)
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この頃のスタレビのアルバムに
キャプテン的な1曲が必ず存在すると前作で書いたが、
本作はキャプテンクラスがたくさんあって
ちょうどいつかの大阪桐蔭のようだ。
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ポップな「夏のシルエット」
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「Northern Lights - 輝く君に -」もよいが、
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ここは4曲目「Be My Lady」を一押しとしたい。
とにかくメロディの品が良い。
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先に記したシングル曲が2、4、6曲目に並ぶ前半の構成で
駅伝なら大変攻撃的な布陣でありながら、
1曲目「Brand-New Wind」も
サビの突き抜けるメロディが爽快で、
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3曲目「月光列車」の勢いがあって楽しく、
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5曲目の三谷氏の「Triste」では怪しくこの時代の雰囲気で
それぞれに名曲の間を
きちんと埋めて繋いでいる。
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後半の7曲目「Endless Dream」も
シングル曲として遜色ない
キャッチーさを持ち合わせる。
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8曲目「夏の女王」は
映画「私を野球につれてって」の
エスター・ウイリアムズに捧ぐとされる曲。
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ライブで盛り上がりそうな
「ラビリンス・サスペンス」に続く
タイトル曲の10曲目は
「In the Sun and In the Shade」という詞が
意外なメロディにのっかって耳に残る佳曲。
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とにかく全曲よいアルバムという点では
うーん、惜しむらくはジャケット写真!
すごくいいアルバムなのに、
なんかあまりそう思いにくいジャケット…。
演奏中には再生機器の画面にずっと
これが表示されていで、「Be My Lady」に合わない…
まあそれでも初期の名盤に偽りなしだ!
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オススメ楽曲を敢えて3曲挙げるなら…
04 Be My Lady
06 Northern Lights - 輝く君に -
01 Brand-New Wind
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スタレビ全アルバムレビュー
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スタレビ 隠れた名曲探求シリーズ
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