KANのおすすめライブDVDを振り返る②

おとなの晴れ舞台、ライブ参戦。

2023年亡くなってしまったKANの

音楽ギャグエンターテイメントショーの完成形が見える、

2008年から５本のライブDVDを振り返ってみる!

KANライブDVD他(2008-2014)

Sco Sco Sco Sco Scottish
じゃぁ、スイスの首都は?
ルックスだけでひっぱって
ある意味・逆に・ある反面
Think Your Cool Kick Yell Come On !
KANあれこれプレイリスト
KAN全アルバムレビュー
KANの隠れた名曲バックナンバー

Sco Sco Sco Sco Scottish

01.Sco Sco Sco Sco Scottish
02. IDEA
03. CLOSE TO ME
04. まゆみ
05. 世界でいちばん好きな人
06. 星屑の帰り道
07. 言えずのI Love You
08. 僕のGenuine Kiss
09. TOKYOMAN
10. 愛は勝つ
11. テレビの中に
12. West Home Town
13. 僕の彼女はおりこうさん
14. Marcha Real
15. 適齢期Love Story 2008
16. 50年後も

2008年の帰国後初めてのライブDVD。

アマゾンにないな、と思ってたらサイト限定販売だったようです。

ライブのための書き下ろし曲からスタートするのも定番になってくる。

衣装はタイトル通りで、それを利用した演出も後半にあり。

比較的前半の曲がカットされており、

DVD全体でも90分足らずでまとまっている。

MCでは「愛は勝つ」後にルックスについて言及し、

今後のツアータイトルに含みを持たす。

そして楽曲的には伝説のデビュー曲で、

当時の音楽雑誌のKANの好きな曲ランキングなどで

密かに上位にあった「センチメンタル17歳」が

販売作品に初収録されている。

(ただし前半部のみで、ちがーーう! となる)

その他「星屑の帰り道」では

清水さんが珍しくギターを弾く様子あり、

アコースティックな「言えず」も貴重だ。

矢代さんのピアニカ旋律が冴え渡る。

「適齢期」では「千の風」で

アップフロントの近藤さんが活躍する。

最後の締めは「年取った」バージョンと、矢代さんの「ADIEU」が小ネタ。

じゃぁ、スイスの首都は?

BAND LIVE TOUR 2009 じゃぁ、スイスの首都は? [DVD]

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01.健全安全好青年
02. Happy Birthday
03. Fusion Top Secret 2009
04. Rock'n Soul in Yellow
05. RED FLAG
06. 愛は勝つ
07. GO PLAIN
08. 結婚しない二人
09. 涙の夕焼け
10. 1989 (A Ballade Of Bobby & Olivia)
11. 香港SAYONARA
12. けやき通りがいろづく頃
13. 今夜はかえさないよ
14. カラス
15. ときどき雲と話をしよう
16. まゆみ
17. 恋はTONIN’
18. Oxanne ～愛しのオクサーヌ～
19. Superfaker
20. MOON
21. 適齢期 LOVE STORY 2009
22. 50年後も

２年連続となる2009年のライブDVD。

衣装は開拓的な雰囲気。

選曲的には帰国後の楽曲は「RED FLAG」のみであり、

ほぼ留学前の楽曲で占められている。

出だしはアイドルばりの掛け声で始まり、

(Warning画面からテンポもドラムにピッタリなのも味噌!)

そこからの６曲休みなしの爽快、充実感がすごく、

「愛は勝つ」直後にはそこを活かした小ネタもある。

楽曲的には「TOP SECRET」のフュージョン版がとてもかっこよい。

西嶋さんと中野さんのウクレレ「香港SAYONARA」も

音色がとても新鮮でリゾートソングになった。

「けやき」の前には歌詞についてのトークを挟み

矢代さんのピアノと清水さんのコーラスだけの演奏も

とてもクオリティ高い演奏で必聴だ。

「今夜はかえさないよ」のコーラスたっぷり演奏も斬新。

曲終了からの矢代さん退場シーンも必見。

アップライトベースとカホンのくだりもここのあとに聞ける。

「superfaker」でのマイクとピアノでのスピード感ある演奏も

映像で見る楽しみは100倍楽しい。

「Moon」のハイレベルな演奏後はイリュージョンがビデオで初見参。

「適齢期」はさかなバージョンで終演する。

大きなものを象徴した終演アナウンスもちゃんと聴き終えて。

ルックスだけでひっぱって

芸能生活23周年記念逆特別 BAND LIVE TOUR 2010【ルックスだけでひっぱって】 [DVD]

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01.DISCO 80's
02.君はうるさい
03.ロック試練の恋
04.小学3年生
05.青春の風
06.ピーナッツ
07.世界でいちばん好きな人
08.めずらしい人生
09.牛乳のんでギュー
10.ドラ・ドラ・ドライブ大作戦
11. Day By Day
12. WHITE LINE -指定場所一時不停止-
13. 予定どおりに偶然に (with ASKA) -
14. 晴天を誉めるなら夕暮れを待て　
15. 愛は勝つ
16. よければ一緒に
17. 1989 (A Ballade of Bobby & Olivia)
18. Moon
19. 適齢期 LOVE STORY 2010
20. バイバイバイ

2010年、デビュー23周年記念で

根本要氏が副音声家としてデビューした作品。

「カンチガイ」からの楽曲多めのライブ。

ゲストアーティストを各所で呼んだライブで

とても作り込まれた構成で楽しめる(DVDはASKA参加)

リハ風景を長く映すのも新鮮だ。

衣装は金ピカ衣装。

タイトル通りにアフロで始まり、

ビッグバンドの「小学三年生」、

23点のギターソロ、なぜかそこでの男子女子、などに続く

ソウルフルなギュー弾き語り後の

バンドメンバーの技披露を経た、

「ロックンロール牛乳」が前半のハイライトだ。

直後の着替え用のアナウンスコントももはや芸術的だ。

中間部はアコースティックコーナーで

「ドラドラ」はまたまたカホーン付きでサウンドとして楽しいし、

確信犯な「温度差」を意識して見るのも乙だ。

カホーンフレットレスコントも

(バックであの矢代さんが少し笑いそうになってるのも貴重(笑)

決して歯は見せないですが)

前回からの引き継ぎです。

矢代さんピアノの「Day by Day」は

またしてもクオリティ高い聴き所だ。

後半はゲストASKAを交えて、

ライブのド定番曲に混じって、

「予定通りに偶然に」の超貴重になった演奏だ。

だって演奏してるKANさんが

とっても楽しそうに躍動してるんだから。

ASKA楽曲をダブルボーカルで演奏して

「愛は勝つ」への流れはとても贅沢。

ちょっと小出しのイリュージョンを経て、

アンコールでのKANがバックで演奏する「Moon」も

とってもとっても貴重だから是非見てほしいです。

「適齢期」の全曲つなげでは、

もしや出てくるの? と思わせて本当にASKAさんも出てくる贅沢作。

素数で23周年バージョンで終える。

『どうもありがとうございました。KANでした。』の締めも定番になった。

放送でのツアー裏タイトルも芸術だ。

逆特典では要さんの夢伝説ピッチダウンと、

ワイン飲みまくりもある。

ある意味・逆に・ある反面

BAND LIVE TOUR 2012 【ある意味・逆に・ある反面】 [DVD]

アーティスト:KAN
Zetima

Amazon

01.NO-NO-YESMAN
02.こっぱみじかい恋
03.甘海老
04.死ぬまで君を離さない
05.REGRETS
06.STYLISTIC
07.愛は勝つ
08.青春国道202
09.RED FLAG(一般道路速度超過)
10.Recuerdos de ka Alhambra
11.プロポーズ
12.セルロイドシティも日が暮れて
13.小羊
14.まゆみ
15.よければ一緒に
16.Listen to the Music
17.丸いお尻が許せない
18.Sunshine of my heart
19.Oxanne~愛しのオクサーヌ~
20.紅のうた
21.適齢期 Love Story 2012
22.今度君に会ったら

2012年のライブツアーで、

リリースに当たって様々な問題が発生し、

発売はだいぶ延びて４年後の2016年になってしまったDVD。

新曲としては「Listen to the music」のみが含まれる。

ビジュアル系を思わせる

バンドメンバー１人ずつのかっちょいいオープニング。

矢代さんはやはり矢代さん。

ギター先行でロックテイスト強く前半は進行。

「甘海老」がピアノ弾き語りスタイルロックで新鮮。

「Regrets」の映像も意外とあまりないので貴重。

「STYLISTIC」なんかは超貴重かも。

そして「愛は勝つ」は弾き語りのみバージョンで１コーラス披露。

このライブは歌が安定しています。

大道具の旗に注目の「RED FLAG」まではノンストップで突っ走る。

その後もMCはほぼほぼカットされており、

いきなり始まるアコースティックコーナーでは、

ギター五重奏で清水さん矢代さんのプロ根性を堪能。

矢代さんのピアノでの歌コーナー「プロポーズ」もとてもよい雰囲気。

「セルロイドシティ」「小羊」の落ち着いたテイストの演奏もこれまた貴重な映像だ。

ここからはクライマックスに向けて定番曲ゾーンに入る。

「Listen～」では矢代さんの華麗なサックス、

弾き語りロックスタイルの「お尻」はこれまた新鮮だ。

ちょこちょこアレンジの妙を聴かせるのもよい。

「sunshine～」も会場の雰囲気もノリノリにさせるテンションで、

「Oxanne」では球体ショーはこないが熱気は最高潮となる。

本編最後は「紅のうた」。

これもuncuttableとは異なり、

だんだん盛り上げるアレンジで

ガッチリ演奏されるのが嬉しい。

アンコールの「適齢期」全曲繋げは

「お尻」や「舌」を活かしたバージョンで

最後の瞬間平井堅と、クオリティがまたも高い。

「今度君にあったら」はどのバージョンとも異なるアレンジ。

お馴染みの挨拶のあとのBGMは

あの曲ではないので、アナウンスの妙は収録されていない。

とはいえ、とにかくすべてが５人での生演奏で

打ち込みなしのスーパライブなのだ。

ロックなかっこいいテンションで通しており、

演奏クオリティも歌も含めてとても満足できる作品だ。

Think Your Cool Kick Yell Come On !

KAN BAND LIVE TOUR 2014【Think Your Cool Kick Yell Come On!】 [DVD]

アーティスト:菅原龍平
KAN

Amazon

opening act 教科書通りのフォークソング(菅原龍平)
00. Theme of Cool Kick Yell
01. 明るいだけのLove Song
02. 君から目がはなせない
03. サンクト・ペテルブルグ
04. まゆみ
05. 君がいなくなった
06. ホタル
07. Bracket
08. Mr.Moonlight
09. Girlfriend
10. Chu Chu Chu
11. 世界でいちばん好きな人
12. よければ一緒に
13. scene
14. 愛は勝つ
15. 桜ナイトフィーバー
16. Oxanne ～愛しのオクサーヌ～
17. 1989(A Ballade of Bobby & Olivia)
18. エンドレス
19. 適齢期LOVE STORY ～全曲つなげ
20. 50年後も

2014年、ついに新曲を携えてのライブ。

オープニングは菅原龍平ソロ、とてもいい曲。

その後のシュールな直立不動からの

ディズニー風の演奏開始はなかなかの芸術もの。

軽いイリュージョンと矢代さん。

前半は「まゆみ」「サンクト」などが比較的レガートな演奏。

「君から目が...」「君がいなくなった」あたりは映像が貴重。

淡々と楽曲が進行するアーバンクリスタルな

前半のハイライトは「Moonlight」。

センパイの跡継ぎ佐藤くんと、

西嶋さんのサックス語りが炸裂する。

恒例のアコースティックコーナーは

菅原くんも加わった「Girlfriend」６重奏で、

お約束のフレットレスコント。

「世界で～」は弾き語り1本で、

弾き語り１本が２曲楽しめるライブ。

後半は新曲２曲をライブのド定番で固めたラインナップ。

「scene」はこのDVDだけだし、

「愛は勝つ」ではついに第九アレンジが登場!

佐藤くんの「桜ナイト～」のギターソロも圧巻!

「Oxanne」のラストのハプニング風落下物ライブアレンジもよい。

本編ラストの「1989」演奏のクオリティも高い。

アンコールは出だしの菅原くんのデジャブ感から、

脇が露なハラショー登場で独特の雰囲気に。

ヅラキャッチありの「適齢期」で盛り上がり、

ちょっと中国語チックな全曲つなげは

ヘビロテバージョンを披露。

ト音記号などのデコレーションに

蜘蛛が混じってるのに気づく。

ネクタイのくだりが効いてくる。

退場アナウンスは字幕がタテに入り、

DVD自体も最後の最後に小ネタで締める。

なお、オーディオコメンタリーの中で

ライブのためだけの楽曲をいつかまとめて発表したい、と語っており、

「permanent dragon」なども一緒にお願いしたいところだ。

さあ、残る４作品と、

「25歳」を入れて５作品は

次回に乞うご期待!

Sco Sco Sco Sco Scottish

じゃぁ、スイスの首都は?

ルックスだけでひっぱって

ある意味・逆に・ある反面

Think Your Cool Kick Yell Come On !

KANあれこれプレイリスト

KAN全アルバムレビュー

KANの隠れた名曲バックナンバー